補助事業の内容
事業の目的
グローバル競争の中、とりわけ中国等の東アジアとの価格競争に直面している機械工業(地域中小企業)は、既存製品の高付加価値化、新製品開発、高度部材・基盤技術力の強化及び市場の開拓を通じた新事業の創出が緊急の課題であり、そのためには大学等の技術シーズを活用した産学連携による実用化や販路拡大が必要である。これを支援するため、学の技術シーズを発掘し、産学マッチング、産学共同研究開発、実用化までのフォローアップを一貫して行い、新産業の創出を推進することにより、機械工業の振興を図ることを目的とする。
実施内容等
産学連携戦略・次世代産業創出事業
センター内に「産学連携事業推進委員会」を設置し、実用化までの段階に応じ、次の4事業を連携して行うことにより技術シーズの発掘から産学官のマッチング、研究開発、フォローアップにより、提案公募型研究開発事業への申請や事業化に向けての一貫した支援を行う事業を実施した。
コーディネーター事業
九州域内の大学・国公設試等で自ら調査・発掘した技術シーズと企業ニーズとのマッチングを実施し、市場等での将来性の検討を行うとともに地域企業とのコーディネートにより新産業の創出や既存産業の高度化を促進するため、コーディネーター17名を委嘱し事業を行った結果、97件の技術シーズの発掘・評価、13件のマッチング成果があった。
| 実施内容 | 開催日 |
|---|---|
| コーディネーター連絡会議 | 平成18年8月24日、11月2日 平成19年1月26日、3月12日 |
産学技術交流会の開催
産学官の連携強化、新規共同研究プロジェクトの発掘、地域中小企業への先端的な技術開発支援のため、産学協同研究開発事例紹介や地域産業の活性化を目的にした提案型、参加者との積極的な交流を図るための対話・技術相談型等、それぞれ特色のある交流会とした。
また、九州地区において、より競争力のある「ものづくり」の拠点形成のため、県域、域外の企業・研究機関との連携が重要と考えられ、今回長崎地域において「広域的交流会」を開催した。
| 関係大学等名 | 開催場所 | 開催日 |
|---|---|---|
| 大分大学 | 大分市 | 平成18年10月26日 平成18年11月24、30日 平成18年12月8日 |
| 長崎県、長崎大学、長崎総合科学大学 長崎シーボルト大学、佐世保工業高等専門学校 産業技術総合研究所 等 (広域的交流会) | 長崎市 | 平成18年11月2日 |
| 福岡大学 | 福岡市 | 平成18年12月7日 |
| 長崎大学 | 福岡市 | 平成19年2月5日 |
産学技術交流会
産学技術交流会
産学技術交流会
産学技術交流会
実用化研究開発
九州内の大学・産総研・高専・公設研究機関への公募により、機械工業振興に寄与し、実用化・事業化の可能性のある研究テーマ16件の応募テーマの中から「産学連携事業推進委員会」にて最終審査を行い11件を採択し、大学等に研究委託した。
| テーマ名 | 代表研究者名 |
|---|---|
| ソフトアクチュエータによる弾性管の創製 | 九州工業大学 助手 渕脇正樹 |
| 消去・再書き込み可能なホログラム記録技術の開発 | 福岡大学 助手 文仙正俊 |
| 鶏ふん焼却灰を原料としたりん化合物の回収 | 宮崎大学 助手 関戸智雄 |
| 混合有機廃棄物の乾式メタン発酵および発酵残渣のペレット固形燃料化の開発 | 鹿児島大学 教授 守田和夫 |
| 麻痺患者の把持動作を実現するパワーグローブの開発 | 長崎大学 助手 諸麦俊司 |
| 異常プリオン分解酵素による器具洗浄剤の開発 | 九州大学 教授 近藤隆一郎 |
| マルチ複合多孔構造の化学的設計と養液栽培への実用開発 | 九州大学 教授 北條純一 |
| 半導体集積回路の低消費電力テスト技術の研究開発 | 九州工業大学 助教授 温暁青 |
| 自動車めっき鋼板用スーパーセラミックスロールの開発 | 九州工業大学 教授 野田尚昭 |
| 極限自然環境対応型チタン製次世代熱交換器の研究開発 | 熊本大学衝撃・極限環境研究センター 教授 伊藤 繁 |
| 粒子分散Mg複合材におけるパルス通電加工技術の開発 | 熊本大学 助教授 安藤新二 |
産学実用化研究会の開催
実用化研究開発で採択した研究開発テーマの実用化を図るため、18年度採択テーマ11件及び16・17年度採択テーマのフォローアップ2件を対象に産学実用化研究会を延べ25回開催し、実用化に向けた成果を得た。
| テーマ名 | 開催日 |
|---|---|
| ソフトアクチュエータによる弾性管の創製 | 18年6月15日・18年9月29日 |
| 消去・再書き込み可能なホログラム記録技術の開発 | 18年7月26日・19年3月1日 |
| 鶏ふん焼却灰を原料としたりん化合物の回収 | 18年7月27日・19年2月26日 |
| 異常プリオン分解酵素による器具洗浄剤の開発 | 18年7月27日・19年1月19日 |
| 自動車めっき鋼板用スーパーセラミックスロールの開発 | 18年9月11日/12月22日 19年3月5日 |
| 極限自然環境対応型チタン製次世代熱交換器の研究開発 | 18年9月13日・18年12月21日 |
| 粒子分散Mg複合材におけるパルス通電加工技術の開発 | 18年9月21日・19年3月23日 |
| 半導体集積回路の低消費電力テスト技術の研究開発 | 18年9月29日・19年3月15日 |
| 混合有機廃棄物の乾式メタン発酵および発酵残渣のペレット固形燃料化の開発 | 18年10月13日・19年3月15日 |
| マルチ複合多孔構造の化学的設計と養液栽培への実用開発 | 18年11月24日・19年2月19日 |
| ナノブロービングによる高精度表面加工・計測技術に関する研究 | 18年12月15日 |
| 麻痺患者の把持動作を実現するパワーグローブの開発 | 18年12月15日・19年3月22日 |
| 新規有機電子ディバイスとその材料開発 | 19年2月5日 |
産学実用化研究会
産学実用化研究会
予想される事業実施効果
補助事業の実施によって、大学等の技術シーズを企業が活用して実用化する産学連携による新規事業、新市場の創出が期待され、ひいては機械工業をはじめとする産業の振興、雇用の創出等により、九州の産業、経済の活性化が期待される。
産学連携戦略・次世代産業創出事業
コーディネーター事業
大学・公設試等の技術シ-ズを発掘・評価することによりマッチングしたプロジェクト、発掘した技術シーズ・ニーズについては、今後製品化・事業化に向けての取り組み、大学との共同研究、更には地域新生コンソ-シアム研究開発に提案するなどにより、新規産業の創出、事業化などが期待される。
産学技術交流会の開催
大学・高専が持つ技術シーズ若しくは人的シーズ、企業側のニーズ等が相談会等を通じてお互いに把握されることにより、また、広範囲な技術陣、異業種の交流になることから事業化に向けた具体的取組、産学連携による研究へのきっかけとなることが期待され、ひいては地域産業の活性化が図れることが期待される。
特に、広域的活動においては、各大学・高専のシーズ、企業ニーズが一同に提示され、地域活動の活性化に繋がることが期待される。
実用化研究開発
実用化への実現性が高く、企業のニーズにマッチングする研究シーズを発掘し、大型プロジェクトへの育成を一貫して支援することにより、新規産業・機械工業の国際競争力の強化が期待できる。
1年間の研究開発の結果は、以下のとおり。
| 項目 | 件数 |
|---|---|
| 地域新生コンソーシアム研究開発事業提案 | 2 |
| 継続研究予定 | 9 |
| 特許出願 | 4 |
| 論文発表 | 5 |
| 学会発表等 | 20 |
産学実用化研究会の開催
研究会の開催により、実用化に向けての課題が判明し、解決策指針が明確となり産学共同研究プロジェクトへの意識の向上が図られた。また、地域新生コンソーシアム研究開発事業提案、事業化への手順が具体化した。
本事業により作成した印刷物(コンピュータ・ソフト等を含む)
| マッチングコーディネーター 調査報告書 | 500部 |
| 産学技術交流会(福岡大学)チラシ | 2000部 |
| 産学技術交流会(福岡大学)パンフレット | 300部 |
| 産学技術交流会(大分大学)ポスター | 200部 |
| 産学技術交流会(大分大学)リーフレット | 1500部 |
| 産学技術交流会(長崎地域開催)ポスター | 600部 |
| 産学技術交流会(長崎地域開催)プログラム | 1500部 |
| 産学技術交流会(長崎地域開催)要旨集 | 200部 |
| 産学技術交流会(長崎大学)要旨集 | 190部 |
| 産学実用化研究会成果報告書 | 50部 |
事業内容についてのお問合せ
| 団体名: | 一般財団法人 九州産業技術センター(キュウシュウサンギョウギジュツセンター) |
|---|---|
| 住所: | 〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東 2-13-24 |
| 代表者: | 会長 鎌田 迪貞(カマタ ミチサダ) |
| 担当部署: | 技術振興部 |
| 担当者名: | 事務局長 本多 壽夫(ホンダ ヒサオ) |
| 電話番号 | 092-411-7394 |
| fax: | 092-472-6688 |


















